安定感のある個人再生

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具体的に説明しましょう。 固定金利は5%で5年間変わりません。
利払いは通常1年に1回ですから5回の利払いがあります。 一方、変動金利の方は、最初の6ヵ月が4.1%で、その後6ヵ月ごとに0.2%ずつ金利が上昇するものとします。
利払いは10回で、最後の6ヵ月の金利は5.9%になります。 今、この2つの5年間にわたる金利支払いを交換する人がいるとすれば、それぞれの価値が同じでなければならないはずです。
10億円のお金が、元本だとして計算してみてください。 両方共に、2億5、000万円の利息を払うことになるはずです。
したがって、両方の取引から得られる金利は等しく、この交換(スワップ)は成立することになります。 ただし、賢明な読者の皆さんはもうお気付きと思いますが、このスワップが成立するためには2つの前提が必要です。

1つは、将来5年間にわたり6ヵ月物の金利が、0.2%ずつ上昇するということがあらかじめわかっていること。 また、以前お話した、時間の概念を無視しなければならないことです。
いまの例では、話をわかりやすくするために.6ヵ月の金利を5年間完全に予想することが可能であるとの前提のもとに話を進めましたが、実際にもしそういうことがあれば、実はスワップなどする人はいないはずなのです。 いろいろな人が、いろいろな金利予測に基づいて仕事をしているなかで、さらに、いろいろな価値判断をする人がいて、初めてスワップは可能になるのだと思います。
ある人はこれから金利は下がるという自分の予測から、支払う固定金利は5%ではなくて4.9%でも十分だと思うかもしれませんし、また他の人は、反対に金利は上がるという金利予測から、5%どころか5.5%でも足りないと思うかもしれないということです。 したがって、まず5年物の変動金利の取引があり、その取引に固定物の金利をいくら払うのかといった決まり方で実際の金利スワップマーケットは成り立っているわけです。
さあ、それではいよいよキャッシュフローのスワップの説明をしましょう。 キャッシュフローのスワップというのはどういう場合に使われるのでしょうか。
IRRの説明の時に新工場建設のキャッシュフローを、債券のキャッシュフローと比較したのを覚えておられると思いますが、あの場合のようにキャッシュフローが一定でなくその利回りの判断に困難が伴う時には、すべてのキャッシュフローを現在価値ベースに戻して比較してみる方法が良く用いられます。

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